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矢立(柄杓型) 墨壺 墨壺(蓋が開いた状態) |
日本における携帯文房具の祖と言えば、「矢立(やたて)」ではないだろうか。
「矢立」は、筆、墨入れと筆入れが一緒になったものである。
昔の日本は、時代劇などを見ると分かると思うが、「毛筆」の文化である。
そのため、特に、西洋の"Pen"と違い、机などなくとも、巻紙と筆墨があれば、文字を書くことができる、独特の文化があった。
「矢立」とは本来、武士が着る鎧の上から斜めに吊った矢を入れる道具、「箙(えびら)」のことを指す。
さて、矢立には、大きく分けると、墨壺一体型と、分離型の2つに大別される。
さらに、形によって、柄杓型、檜扇型、印籠型矢立、根付型矢立に分けることができる。
ちなみに、写真の矢立は、もともと研究所にあったものではなく、ひょんなことから入手したものである。 「矢立」を「矢立て」と表現している場合もあるが、ここでは「矢立」で統一した。 また、「矢立」の由来については、きちんと文献等で調べ尽くした訳では無いため、上記の説明が必ずしも正しいというものではないことをご了承願いたい。
矢立に関しては、兵庫県の阪急芦屋川駅近くにある「俵美術館」が有名である。 |
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所長 どら
[展示室]|[研究所トップページ] Last update: 2003/05/11 |